ロゴ制作の依頼を検討している方の中には、どのくらいの経費が必要になってくるのか正直分からないという人もいるのではないでしょうか。また、ロゴ制作会社とフリーランス、どちらに依頼するか迷っている方もいるかもしれません。
そこで今回は、ロゴ制作会社及びフリーランスに依頼した場合の費用相場やロゴ作成で発生する経費の種類などを詳しくご紹介していきます。
ロゴ制作会社の知名度や実績などによって必要な経費は決まってくる！
企業のロゴデザインは様々な企業又は個人が手掛けています。ただ、ロゴ制作会社がロゴデザインを制作する場合とフリーランス・個人事業主が制作する場合とでは、必要な経費は大きく異なっているのが実情です。ロゴ制作会社はロゴ作成に精通したプロが多く集まっている事から、フリーランスや個人事業主のデザイナーと比較すると経費は高い傾向にあります。
どんなに安く見積もっている所でも、5～20万円程度の経費は必要になると言われています。また、有名であったり実績豊富なロゴ制作会社となると、30万円以上の経費が必要となるケースも少なくありません。中には100万円を超えるような料金設定をしているロゴ制作会社もあります。
しかし、その分デザインに関してはハイレベルなものが期待できるでしょう。これらの背景もあり、ロゴ制作会社に依頼した場合の経費は技術力や知名度、実績などによって決まってくると言えます。もちろん実績豊富で知名度の高いロゴ制作会社に制作を依頼すれば、ネームバリューという付加価値も得られ、満足度の高いロゴを作成してもらえるでしょう。
一方、知名度がそれほど高くないロゴ制作会社でも、クライアントの考えや希望を優先に考えてロゴの制作を請け負っている所もあります。どの程度の経費まで出せるかという事はもちろん重要ではありますが、ロゴの重要度と照らし合わせながら最適と思われるロゴ制作を選ぶ事も大切です。
ロゴ制作会社と比べると、フリーランスや個人事業主にかかる経費は安く抑えられる
基本的にロゴ制作会社と比較すると、フリーランスや個人事業主のデザイナーにロゴの制作に必要な経費は安く済みます。フリーランスや個人事業主にロゴ制作を依頼した場合の経費は、2～3万円程度が一般的と言われています。
ただ、実績豊富なフリーランスに依頼すると、5～6万円ほどの経費がかかる可能性もあります。制作会社と比較すると経費が大きく抑えられるという点は、フリーランスや個人事業主にロゴ制作を依頼した場合、大きな魅力でありメリットです。
一方、デメリットとして挙げられるのが、効果的で費用対効果の高いロゴであるか、クライアントの要望を取り入れたロゴになっているかを判断するのが容易ではないという事です。ロゴの制作は納得できるまでデザインを作り込む事ができる一方、手間をかけずに簡単に作る事もできてしまいます。
そのため、デザイナーがクライアントの要望をきちんと汲み取って制作してくれるのか分からないのであれば、経費は多少かかってもロゴ制作会社に依頼するのが良いでしょう。
ロゴデザインに必要な経費はデザイン費や修正費など細かく分類されている
基本的にロゴデザインにかかる経費は細かく分類されていますが、代表的な経費として挙げられるのがデザイン費です。デザイン費はクライアントの要望内容やどのロゴ制作会社に依頼するかによって大きく変動してきますが、3～10万円の間で設定している所が多いようです。
ただ、クライアントの要望する項目が多い場合などは10万円以上の経費がかかる事もある他、トータルブランディングという形式で依頼すると100万円を超えるケースも珍しくありません。一方、同じロゴ制作会社でもテンプレートを活用すれば数万円の経費で制作してもらえる所もあります。
また、オンライン上で使用できる無料のロゴ作成サービスも数多く存在しています。企業向けのロゴとしてはあまりおすすめできませんが、ロゴデザインの方向性を決めたいという場合には利用してみても良いかもしれません。
他にもロゴ制作にかかる代表的な経費と言えるのが、ディレクション費や修正費です。ディレクションとはロゴをデザインする際、どのようなロゴにするかという企画を行う作業を指します。ディレクション費はデザイン費に含まれているケースが多いですが別料金となってる場合は、1～5万円の間が相場と言われています。
もう一つの修正費は完成したロゴデザインに納得できない場合に修正をする事で発生する費用です。多くのロゴ制作会社やフリーランスでは数回程度の修正までは無料で対応しています。もし、修正費が請求される場合、少なくてもデザイン費の1割程度が相場となってくるでしょう。
ロゴデザインに関しては複数のプランが事前に用意されており、プランのグレードを上げるほど修正回数も増えるという傾向があると言えます。
制作したロゴの商標登録を依頼する場合も別途経費がかかってくる
ロゴ制作会社の中には、弁理士と提携する事で制作したロゴの商標登録を代行してくれるサービスを用意している所もあります。自分で商標登録するのは、容易な事ではありません。そのため、商標登録はしたいが手続きが面倒だと感じている方は、代行サービスのあるロゴ制作会社を選ぶのが良いでしょう。
商標登録するには、まず出願費用を特許庁に支払う必要があり、その費用は少なくても1万2千円かかります。出願費用は商標登録が認められなかった場合でも返金されない事になっていますので、その点は注意が必要です。
また、ロゴ制作会社に商標登録の代行を依頼した場合は、少なくても10万円ほどの経費が必要になってくると考えておいた方が良いでしょう。
意外と忘れがちな経費とは
ロゴ制作を依頼する際、見落とされる事が多いと言われている経費がCIやVIのマニュアル作成費用です。ロゴをデザインした後には、ロゴに使われる色などを細かく決めなければなりません。また、WEBサイトや名刺など使用する場所について制限を設ける必要があり、それらを明確化する役割がCIやVIのマニュアルです。
CIやVIのマニュアル作成にかかる経費は10～15万円程度が相場と言われていますが、作成にかかる費用が明確になっていない制作会社もあります。そのため、ロゴ制作を依頼する場合はCIやVIのマニュアル作成もきちんと行ってくれるのか、その際の費用はどれほどかかるのか忘れずに確認しておきましょう。
様々な経費が必要である事を踏まえて作成したいロゴデザインをイメージしておきましょう！
ロゴを制作する際、ロゴ制作会社に依頼する場合とフリーランス・個人事業主に依頼する場合とでは必要な経費は異なっています。そのため、どちらに依頼するかはロゴを使用する目的や予算などを考慮しながら慎重に検討するべきでしょう。
また、ロゴ制作にはデザイン費をはじめ、修正費や商標登録費用など様々な費用も存在しています。これらの経費も考慮しながら希望するロゴデザインをイメージしておく事も大切と言えます。